概要
この記事はLoghyから別ツールまたはLoghy導入サイトに直接ソーシャログインを実装する際の考慮するポイントを紹介しています。
必要に応じて打ち合わせで説明いたしますので、問い合わせフォームよりご連絡をお願いします。
前提情報
Loghyに保存されているデータ
Loghyに保存されているデータは3つの項目です。
項目名 | 説明 | データ有無 | |
1 | LoghyID | ソーシャルログイン初回実施時にLoghyが発行するユニークなID | 必須 |
2 | ソーシャルID | ソーシャルプロバイダーが発行するID(sub) | 必須 |
3 | サイト別ユーザID | 導入サイトが発行するID |
任意 |
※サイト別ユーザIDの利用は任意です。実装方法によっては、利用していない場合もあります。
継続してユーザーにソーシャルログインを利用いただくには
ユーザーが継続して利用するには、ソーシャルプロバイダーが発行するソーシャルIDを利用する必要があります。
このソーシャルIDはLoghyを利用せずにソーシャルログインした場合にも発行されますので、他社ツールまたは自社サイト内で直接ソーシャルプロバイダーと接続した場合にもご利用いただけます。
システムの移行(データベース定義)
Loghyと導入サイトのデータ保存の種類について
全部で4パターンが考えられます。
ソーシャルIDが保存されていないパターン1と2に関しては、Loghyからデータ抽出が必要となります。
パターン3と4に関しては自社データベースに保存されているソーシャルIDを利用することも可能です。
パターン1
項目名 | Loghy上に保存 | 導入サイトに保存 | |
1 | LoghyID | ◯ | ◯ |
2 | ソーシャルID | ◯ | ✕ |
3 | サイト別ユーザID | ✕ | ◯ |
パターン2
項目名 | Loghy上に保存 | 導入サイトに保存 | |
1 | LoghyID | ◯ | ◯ |
2 | ソーシャルID | ◯ | ✕ |
3 | サイト別ユーザID | ◯ | ◯ |
パターン3
項目名 | Loghy上に保存 | 導入サイトに保存 | |
1 | LoghyID | ◯ | ◯ |
2 | ソーシャルID | ◯ | ◯ |
3 | サイト別ユーザID | ✕ | ◯ |
パターン4
項目名 | Loghy上に保存 | 導入サイトに保存 | |
1 | LoghyID | ◯ | ◯ |
2 | ソーシャルID | ◯ | ◯ |
3 | サイト別ユーザID | ◯ | ◯ |
システムの移行(画面・API)
ソーシャルログインボタン
ソーシャルログインボタンに設定する遷移先のリンクは更新が必要です。
具体的には以下の対応を行ってください
1. 遷移先リンクの確認
移行先ツールが指定するログインURLを確認します。
2. ボタンリンクの変更
ボタンのリンク先を移行先ツールのログインURLに書き換えます。
リダイレクト後のAPI呼び出し
ソーシャルログイン後にリダイレクトされるページでは、API呼び出しを移行先ツールに合わせて変更する必要があります。
以下の点に留意して対応してください
1. 移行先ツールのAPI仕様確認
移行先ツールが提供するAPIエンドポイントや必要なパラメータを確認します。
2. API呼び出しロジックの修正
リダイレクト後のページで実行されるAPI呼び出しを、移行先ツールの仕様に従って修正します。特に以下の点を確認してください:
- エンドポイントURLの変更
- 必要なリクエストパラメータやヘッダーの調整
- レスポンスデータの形式に応じた処理の変更
データの移行とリリース
手順
基本的な手順は次の通りです。
- 導入サイトのソーシャルログインによる新規登録の機能を閉塞します。
- 導入サイトの別ツール等へシステム移行をします。
- Loghyからデータ取得を行います。
- 導入サイトまたは別ツールに対してデータ移行を行います。
- 導入サイトのソーシャルログインによる新規登録の機能を公開します。
Loghyに保存されているデータの取得
- Loghy管理画面をログインし、対象のサイトを開きます。
- サイト設定の画面を開き、一番下の「移行用データ取得」の項目を開きます。
- 全件CSVダウンロードを押して、CSVを取得します。
※データ量が多い場合は取得できない場合があります。取得できないことがありましたら、問い合わせフォームでご連絡ください。